休職中はいろいろな悩みがつきもの。
特に精神疾患で休職してしまうと今いる職場で仕事が続けられるか不安ですよね。
休職中に転職をしようと思い立つ人も多いのではないでしょうか?
適応障害で休職した筆者ですが、休職中に転職エージェントを利用し1ヶ月で転職することができました。
今回は休職中に転職エージェントで転職してみた感想をご紹介します!
そもそも休職中に転職エージェントを利用してもいい?

結論として問題ありません。転職エージェントの利用規約では、休職中の利用を禁止する記載はありません。
例:転職支援サービス利用規約(リクルートエージェント)
https://cdn.p.recruit.co.jp/terms/rag-t-1003/index.html
また、法律上も休職中の転職活動を制限する規定はありません。ただし、会社の就業規則によっては休職中の転職活動を制限している場合があります。その場合、転職活動が会社に知られると規則に基づいて処分を受ける可能性があるため注意が必要です。

うみのゆみ
筆者は就業規則で休職中の転職活動を制限されていなかったのですが、
念の為転職活動をしていることは同僚や先輩にも秘密にしていました。最近ではSNSで休職中の動向がバレる可能性があるので要注意ですね…!
利用した転職エージェントについて

筆者は「doda」と「リクルートエージェント」の2つを利用しました。
どちらも利用手順はほぼ同じだったのでまとめてご紹介します。
転職エージェント利用の流れは?
休職中といえど、そうでない利用者とほぼ同じ流れで利用することができました。
1点注意が必要なのは、休職に至った理由を前向きな姿勢で企業に説明できるよう準備が必要な点です。
筆者の場合は月60時間越えの残業に耐えきれなくなり適応障害になってしまったことが原因でした。
この場合、精神的に弱い印象が全面に出てしまっているため「上司や先輩から任される仕事量が多く、途中で投げ出すことができず残業時間が増え、まとまったプライベートの時間が確保できず適応障害になってしまった」と説明していました!

うみのゆみ
嘘はダメです!が、多少の脚色はOKです。私の場合、要領の悪さもあって残業時間が増えていたのですが…。こんな言い換えもありなんです。
①会員登録
dodaとリクルートエージェント、どちらも質問事項に沿って会員登録を進めていきます。
電話番号とメールアドレスは担当エージェントからの連絡手段となりますので間違えないようお気をつけください。
「登録すると必ず転職をしなければならないの?」と思う方もいるかもしれませんがそんなことはありません。相談のみでも利用可能ですが、その場合は転職に前向きな姿勢をみせることでより良いアドバイスをもらえるかもしれません。

うみのゆみ
筆者は2社掛け持ちしていることを明かして転職エージェントを利用しました。dodaとリクルートエージェント、どちらかで内定後、こちらからの連絡が滞ってもその方が気が楽だったので…。
②面談の日程調整
会員登録を終えると即、電話がかかってきます。
筆者の場合はブラウザを閉じた時点でリクルートエージェントから電話がかかってきました。(怖くて一旦出ずに電話番号を調べてしまいました…。)
担当者の方も予定があるので会員登録後はすぐ電話に出ましょう!
電話でやり取りしたのはこのような内容。
・直近で面談可能な日程
・転職理由
・いつまでに転職したいか
・休職していることとその理由
休職していることを担当者に伝えるかどうかは個人の自由ですが、正直に伝えておくことをおすすめします。より的確なアドバイスだったり、自分に合う求人を紹介してもらいやすくなるためです。
担当者とのコミュニケーションによって紹介求人が変わってきますので注意しましょう。

うみのゆみ
ちなみに面談は全てZoomで行われたので体調や交通費の心配をすることがなく助かりました…!
③履歴書と職務経歴書(キャリアシート)の作成
応募に必要な書類を作成していきます。主に2種類あり、履歴書と職務経歴書(リクルートエージェントではキャリアシートという呼び方)です。
筆者の場合はWebデザイナーとして転職活動をしていましたので、これまでの実績が目に見える形でポートフォリオという作品・実績集を作成しました。
履歴書と職務経歴書は各社用のフォーマットがありますのでそれに沿って書いていくだけなのですが、ポートフォリオは基本的にフォーマットがないので苦労しました…。

うみのゆみ
なんとかポートフォリオ作りができたのは休職中だったからかも…。在職中の場合、時間のかかる書類作成は計画的に進めましょう!
④面談の実施
ついに面談です。
緊張しましたがdodaとリクルートエージェント、どちらも女性の担当者の方が優しくお話を聞いてくださったので安心しました。
内容は履歴書・職務経歴書の確認と電話で会話したことの深堀りという感じで、主に転職理由についてお話ししました。
職場の何が不満だったか、自分に合わなかったかを確認していくことで紹介求人を選別しているようですね。
⑤求人紹介・応募
面談の内容を基に求人を紹介してもらえます。
dodaとリクルートエージェント、どちらも専用アプリで手軽に求人内容の確認と応募する・しないの選別ができたのが嬉しい点でした。
ただ、どちらも機械的に送ってくる求人と担当者が選別したものでどっと求人が送られてくるので初めての方は驚くかもしれません。
ある程度時間を作って求人を確認していくと良いでしょう。
求人を確認できたら応募ができます。
応募も専用アプリでボタンをタップするだけだったので全く時間がかからず助かりました。

うみのゆみ
筆者は80社くらい応募し、書類が通ったのは4社でした…。
転職エージェントの担当者から聞いたところ、休職していない場合で書類選考の通過率は30%、休職中または休職歴がある場合だと10%以下だそうです。
⑥書類・面接選考後、内定へ
書類選考が通り、4社で面接を行いました。
ひとつ懸念だったのは「休職中に転職活動を行っていることが企業にどういう印象を持たれるか」ということです。
4社受けた中で休職中であることを理由に不採用になったのは1社のみでした。
意外と少なく思えるでしょうか?個人的には書類選考が通ってしまえば休職中であることを気にしない企業が多いと感じました。
ただ、落ちた1社では休職中の転職活動が相当不誠実な印象を持たれたようで、後に担当者経由で詳細な不採用理由を確認したときは少しへこみました…。そのため休職中の転職活動は傷病にもよりますが完全に治ってから挑むのが良いと思います。
ちなみに筆者は4社のうち1社から内定をいただいて就職することになりました。
内定までのスケジュールはどれくらい?

大まかなスケジュールは担当者が最初に決めてくれるのでそれに沿って進めていく形になります。
筆者の場合はポートフォリオ作成に少し時間がかかったため、応募書類作成に1〜2週間、求人応募に1週間、面接に1週間ほどかかりました。
正直、結構忙しいです…。
せめてスケジュールが被らないよう、複数の転職エージェントに登録する場合は同時期に登録してしまうのがおすすめです!
dodaとリクルートエージェントを利用して感じた違いは?
利用するまでは転職エージェントに差があると思っていなかったのですが、意外と違いがあったのでご紹介していきます。
どちらも一長一短だと感じたので迷ったら筆者と同じく両方登録してみるのもありかと思います!
リクルートエージェントの良かったところ
求人数の多さ
公開求人数:約38万件、非公開求人数:約27万件(※2024年3月31日時点)という数字からわかる通り、求人数の多さが魅力です。
筆者も紹介求人の多さから実感しました。求人数が多いほど転職できる可能性は上がりますのでこれは嬉しいポイントですね。
リクルートエージェントの良くなかったところ
応募書類の添削がほぼなかった
これは筆者がdodaで添削済みの書類を提出したせいかもしれませんが…。
リクルートエージェントではポートフォリオ含め応募書類の添削がなかったことが気になりました。
たまたまそのような担当者に当たっただけかもしれませんが…。
dodaの良かったところ
丁寧に応募書類の添削をしてくれた
一方dodaでは初回面談の後に追加面談を設けてまで応募書類の添削をしてくれました。
また、応募書類以外にも書類選考が思うように通らないときは電話で相談に乗ってくれたりなど、サポートが手厚い印象がありました。
dodaの良くなかったところ
ミスマッチな求人紹介が多かった
dodaも求人数は体感として申し分ない数だと思ったのですが、自分には合わなそうな求人が多かったのが気になりました。
筆者はWebデザイナーとして転職活動をしていたところ、未経験業界の職種を勧められるなど…。
まとめ
転職活動期間が多少忙しくなりますが、筆者は仕事のない休職中に転職活動をして良かったと思います。
転職エージェントはサービス毎に良いところが違いますので複数登録してみるのもありかと思います!
まずは相談だけでも登録は可能ですので、自分の市場価値を知りたい・転職に不安があるなど転職にまつわる悩みがある方は登録してみてはいかがでしょうか?
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